赤ちゃんを守るために知っておきたい、化学物質「ホルムアルデヒド」のこと

この世界に誕生したばかりの小さな命。大切な存在だからこそ、赤ちゃんの肌に触れるものは、どこまでも安全で安心できるものを選びたいですね。


そんな想いを表すひとつの証として、mu ne meのトッポンチーノを包む袋にはこのような小さなシールが貼られています。みなさんは、この「ホルムアルデヒド」という化学物質をご存知でしょうか?実は私たちにとってとても身近な存在のホルムアルデド、今回はその影響や対策について見ていきましょう。

化学物質、ホルムアルデヒドとは?

「ホルムアルデヒド」という言葉になじみがある方は少ないかもしれませんが、「ホルマリン」というと聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか。生物の標本などを浸すホルマリン液は、防腐殺菌作用が高いこのホルムアルデヒドを水溶液状にしたものです。


ホルムアルデヒドは人の粘膜を刺激する化学物質です。皮膚や目、鼻、のどに影響を及ぼしやすく、涙、鼻水、のどの渇きや痛みなどをもたらすと言われています(※1)。シックハウス症候群の原因として知られる他、国際がん研究機構(IARC)はホルムアルデヒドを「ヒトに対する発がん性物質である」と認定しています(※2)。


これを聞くだけでも「怖い」と感じるかもしれませんが、ホルムアルデヒドは実は私たちの身近なところでよく使用されている化学物質なのです。たとえば屋内の壁や天井、家具などに使われる合板、またそうした素材をつなぐ樹脂や接着剤、さらには消毒剤、防腐剤、医薬品、シワ防止加工などの目的で衣類に使用されることもあります。こう見ると、暮らしのいたるところに存在する物質だということがわかりますね。

※1 東京福祉保健局「ホルムアルデヒドとはどんな物質ですか」

※2 IARC「Formaldehyde, 2-Butoxyethanol and 1-tert-Butoxypropan-2-ol」

ホルムアルデヒドが赤ちゃんに与える影響

人体にさまざまな影響を及ぼすホルムアルデヒド。赤ちゃんの身体は大人の何倍も敏感とあり、その影響が心配ですよね。


皮膚や粘膜がホルムアルデヒドにさらされることで、赤ちゃんもせきやくしゃみ、皮膚炎、よだれ、目やになどの症状、そしてアレルギーまでも引き起こす可能性があると指摘されています。あらゆるものを口に運んでしまう赤ちゃんの身を守るため、まずは私たち大人がきちんと知識をつけ、対策を取ることが大切です。

国による規制と「移染」の可能性

 こうした影響を考慮し、乳幼児の繊維製品に関わる有害物質の使用は国際的に厳しい規制が設けられています。日本では厚生労働省が規制基準(※3)を定めており、生後24カ月以下の乳幼児繊維製品に対しては特に厳格な規制が敷かれています。


しかし、仮に繊維製品にホルムアルデヒドが含まれていなかったとしても気を付けたいことが一点、それは「移染」の可能性です。


ホルムアルデヒドは繊維製品に吸着しやすいという特性を持ち、他の製品から空気中に放出されたホルムアルデヒドが繊維製品へ移ってしまうことがあるのです。乳幼児製品が個包装されているのは、こうした移染を防ぐことも目的とされています。

※3 厚生労働省「有害物質を含有する家庭用品の規制基準」

mu ne meが取り組んでいること

すべての子どもたちに安心して使ってもらえるよう、品質を何よりも大切にしているmu ne meの製品は、オーガニック認証機関エコサートに基づいた厳しいチェックをクリアしています。


また、mu ne meのトッポンチーノはカバーや本体の生地、中わた、縫糸に品質表示ラベルまで、厳重なブラックライト検査を徹底し、ホルムアルデヒドをはじめとする有害化学物質、農薬、殺虫剤などの移染や汚染、混入などを避けるための製造管理体制をとっています。さらには発がん性、アレルギー性、土への残留性、水中生物に与える危害の可能性や残留化学薬品の可能性などについても、同じく厳しいチェックを行っています。

家庭でできる対策

ここまで「ホルムアルデヒドがいかに身近な存在であるか」や「移染の可能性」などについて見てきましたが、服を収納する場所もまたその例外ではありません。たとえば、タンスの塗料にはホルムアルデヒドが使用されている場合がありますし、大人用の衣類からもホルムアルデヒドが多量に検出される場合があります。


そのため、赤ちゃん用の衣類をタンスに収納したり、大人用の衣類といっしょに収納することで、タンスや他の衣類から赤ちゃんの衣類へホルムアルデヒドが移染してしまうことがあるのです。


ホルムアルデヒドの移染を防ぐためには、大人用衣類と赤ちゃん用衣類を分けて収納すること(※4)が必要です。また、ホルムアルデヒドは水溶性であるということから、どのような衣類も着用前に洗濯をすることで、衣類に含まれるホルムアルデヒドの量を減らすことができます(※5、※6)。

※4 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所「乳幼児の衣類に含まれるホルムアルデヒドについて」

※5 大阪市立環境科学研究所「繊維製品中のホルムアルデヒド実態調査および洗濯による低減について」

※6 東京くらし「身に付けるときには注意して!こんな商品からホルムアルデヒドが…」

かかわるすべての方に

今回は私たちの身体に影響を与える化学物質、ホルムアルデヒドについて見てきました。こうした有害物質に対する規制は厳しく敷かれているものの、子ども、特に赤ちゃんの身体に触れるものは細心の注意を払って選択をしていきたいものですね。

mu ne meは、商品を手に取ってくださる方、また製造にかかわるすべての方にやさしく安全な製品製造を行っています。安心してお使いいただけるmu ne meのトッポンチーノ、ぜひ出産準備や贈り物としてお選びください。